技能2:

ついにこの日がやってきた。

天気はあいにくの雨。

昨日のシミュレーター講習で覚えた発進の手順を頭の中で繰り返す。
この手順を間違えたらきっと「ハンコ」がもらえないんだろうと怯えながら、担当の指導員と顔合わせ。
この時点でまだ私の頭の中は【指導員=怖い】の固定観念でガッチガチだったが、少し若め(?)な男性は威圧的な感じもなく「免許取得は初めてですか?」と質問してきた。初めてじゃない場合もあるのか?!と逆に驚いたけど、年齢的に「過去に教習所通いをリタイヤした人」とかだと思われたのかな?一切合切初めてですよ。

最初は指導員の方が見本でぐるっと外周を回って、空いたスペースに停車し、ここで運転席と助手席で交代。
生まれて初めて座った運転席。習った通り足を基準にシートを調節したら思いの外前方でワラタ。短足か。

まずはクリープ現象を体験。
想像以上に動く。もっと低速かと思ってたのに、思ったより動く。(恐怖)

ちょっとだけアクセル踏んで、ブレーキ。Rで後退してちょっとだけアクセル踏んで、ブレーキ。を繰り返す。
それにしてもブレーキの難しいこと。「ガクン」となること数回。指導員さんごめんなさい…。
全然スピード出してなくても「ガクン」ってなる。
普段何気ない顔でみんな運転してるけど、足下はこんなにも繊細なタッチでコントロールしてるのか…と改めて世の中で免許を持っている人たちをリスペクトする私。

直線に慣れたら、今度は外周の左周り。
直線を走り、カーブになったら減速して緩やかに曲がる。
目線は曲がりたい方向をみること。
「直線になったら少しアクセル踏みましょうか」と言われ20キロのスピードで「ひええええええ」となる私。
時速20キロってこんなに速いのか…。ブレーキの加減といい、世の中知らないことだらけだ…。

それでもハンドルはしっかり操作できていたようで「道路の真ん中をちゃんと走れてる」とお褒めいただきこの時間は無事終了。


そして今日1番驚いたこと。
教習終わりに車を戻す際、指導員が助手席からハンドルを操作して難なくきれいに車を停車させたこと。
これが一番の驚き。なんてスキル持ってんだすげええええええ。

技能1:技能模擬

初めての技能だけど、今日は車には乗らないらしい。指定されたシュミレーター室の前で指導員を待つと「いかにも!」と厳格そうな指導員が登場。
指導員=怖い、というネットの刷り込みが染みついているため、必要以上に緊張しながら挨拶してみたものの笑顔は引き出せず。むむむ手強い。
 
部屋に入ると、それこそ私が得意とするゲーセンのマリオカートみたいな乗り物が5台。
ATはこれね、と言われた席に着席し、画面に表示された指示に従って自動車への乗り込み方から、座席の調節方法、ハンドルの回し方、エンジンのかけ方、ウインカーのつけ方を一通り体験。その後、発進と停止の操作を学習、といった流れで1コマ終了。
 
すべてはビデオが教えてくれるため、指導員からのアドバイスなどはなにもなく、今回は後ろで座って見守られてただけでした。
 
「次は実車だからこの手順は覚えてきて」と、あの「表紙に年齢が書かれた教習手帳」のある箇所にマーカーを引いていただいた。
 
・シートの調節
・ミラーの調節
・シートベルト着用
 
・チェンジレバーがPか確認
・ブレーキを踏んでエンジンをかける
 
・右合図
・ブレーキを踏む
・チェンジレバーをDに
ハンドブレーキを戻して
・安全確認して発進
 
・チェンジレバーをPに
・合図を戻す
・エンジンを切る
・ブレーキをはなす
 
・・・お、覚えられないw

入校式-技能の予約

学科が終わったら、視力検査とひとりずつ技能の予約の仕方をレクチャーして入校式は終了とのこと。

え?!ひとりずつ・・・?!この人数を?!どういう順番で?って思ったら座席順だったみたいで、運悪く教室で後ろから2番目くらいだった私。

そもそも、視力検査って手続きの時にやったけどまたやるの?って思ったけど、今日の検査は1回だけ「どこが空いてますか?」と聞かれて終了。右も左もなく1回だけ。なので数十人並んでてもサクサク進む。

次は技能の予約の仕方のレクチャー。
とりあえず2コマしか抑えられないんだけど、その2コマすら、これだけ人数がいたら技能予約全員分なんてできるのかなーってそわそわしてたんだけど、後ろから2番目だっただけに、案の定「もうバラバラの日付しかありませんけど、どこにしますか?」と連続した時間は取れず、日をまたいでの予約になりました。みんな連続したところ取れてたみたいで、損した気分ーーー。不公平ブー。ぶー。ぶーーー。これもアウェイの洗礼か。

出鼻をくじかれたようにアンラッキーなスタートとなりましたがこれにて1日目終了。

入校式-学科1

まず最初に、講義に際しての基本注意事項を厳しめの口調で説明される。

・遅刻厳禁(講義が始まってたら教室入れないよ!ハンコもらえないよ!)
・睡眠厳禁(寝てたら起こして教室から追い出すよ!それは本人の体調のためだからね!)
・飲食厳禁(ラウンジでね!)
スマホ厳禁(電源OFFにしてカバンにしまってね!たかだが50分の講義中にスマホいじるの我慢できない人は運転中も我慢できないよ!免許とらなくていいよ!どうしても机の上に出していなきゃいけない人は講義の最初に申請してね!)

といった常識の範囲内でのお話でしたが、スマホの部分は特に口調強めでした。

講義の方は「くるま社会人としてのモラルと責任」といった内容。

最初にポイントをざーっと口頭で説明して、
「ではビデオを流します」といって該当箇所のビデオ学習に入る。
(その間に指導員が「原簿」にハンコを押して回る)
ビデオが終わったら、口頭で補足説明をしてオシマイ。

教習所の学科ってこういう流れなのね。

・ゆずりあいと思いやり
・他人に迷惑をかけない運転
・同乗者の安全確保
交通違反(事故)と責任

など、内容はほぼ常識の範囲内のお話でした。

入校式-適性検査

手続きを終えてから数日後、入校式が行われる曜日に教習所に行きました。
会場の教室には30人くらい。入校式は週に2回開催されてるのに、1回でこの人数ってことはやっぱり混雑するんだろうなぁ。技能の予約とか取りづらそう…。
そしてやっぱり若者だらけ…と思ったらナイスミドルなおじさまを発見。「おお、同志(とも)よ!」と思ったのもつかの間、ある程度の説明が終わったら「では、二輪車の方は別の部屋へ」とおじさまは連れて行かれてしまいました。そうだよね、車だけじゃないんだね、入校式。。。

そんな若者だらけのお部屋でなにをしたかというと。

教習所の概要説明や、公認非公認の違い、免許取得までの流れなど。
おそらく所長さんなのかな?という方のお話に始まり、

適性検査。
知能テストみたいなやつ。
「同じ柄を探しましょう」とか「同じ文字を出来るだけ丁寧にできるだけ速く書きましょう」とか、そういうやつ。
時間勝負だってことに気づかなかった最初の1問目はゆっくり丁寧にやってたから全然回答進まなかった、無念。

謎だったのはこの絵はなにに見えますか?みたいなやつ。複数選択肢があるんだけど、どれにも見えないし!!ってのが多くて戸惑った。消去法で無理矢理選んだりしたけど、あれってなにか「正解」があるテストなのかしら・・・?

結果は後日、とのことなので検査はここで終了。


続けて学科の1コマ目を受けて、その後、視力検査。技能の予約の取り方。。。というスケジュール。

両親の反応

教習所に通うか悩んでる段階の時。
妹には散々相談したんだけど、両親には1ミリも相談しなかった。
まだ通うか決めていない段階で「いいじゃん!いいじゃん!」って勝手に盛り上がることが目に見えていたからだ。中途半端に気を持たせてはいけない。と思い、秘密裏に葛藤を繰り返していた。
 
だがしかし。
隠し事など出来なかった。実家暮らしとはそういうもの。
 
詳細を調べようと、資料請求をしてしまった私。届く資料。
そう、自宅に届く資料。
家族の中で一番帰宅が遅いのは私である。
まんまと両親に見つかった。
資料請求だっていってるのに、もう通うの決まったみたいな大騒ぎ。
「いつからいくの?!(キラキラ」
まだ通うってきめてないし!と言い張っても騒ぎ続ける両親。
とどめは父の言葉。
マリオカート得意だから大丈夫だよ!」
 
 
 
・・・あのゲーム、ブレーキとか踏まないけど大丈夫かなw